撮影した写真の空の部分などに、いつも同じ場所に黒い点が写り込んでいることはありませんか? レンズの汚れを拭いても取れない場合、それはイメージセンサー(撮像素子)に付着したゴミである可能性が高いです。
今回は、カメラ中級者向けに、イメージセンサーの汚れの確認方法から、自分でできるクリーニング手順までを解説します。
[!WARNING] イメージセンサーは非常に繊細な部品です。自己責任において作業を行ってください。不安な場合は、無理せずメーカーのサービスセンターを利用することを強くお勧めします。
1. イメージセンサーが汚れているかどうかの確認方法
まずは、本当にセンサーが汚れているのかを確認しましょう。
▲クリーニング前:空の部分に黒い点が確認できます
- 撮影モードを絞り優先(Av/A)にする
- 絞り値を最大(F16〜F22程度)まで絞る
- ISO感度を最低(ISO 100など)にする
- 白い壁や紙を画面いっぱいに写す
- ピントはわざと外した状態(無限遠など)でOKです。
- 撮影した画像をPC等の大画面で確認する
等倍表示にして画像をスクロールし、黒い点やシミのようなものが写っていれば、それがセンサーのゴミです。
2. ステップ1:ブロワーでのクリーニング
軽微なホコリであれば、ブロワーで吹き飛ばすだけで除去できます。これが最も安全な方法です。
- カメラのバッテリーが十分にあることを確認する
- レンズを取り外す
- センサークリーニングモードを実行する
- ミラーレス機の場合、電源OFF時にシャッター幕が降りている機種があります。メニューから「センサークリーニング(手動)」などを選び、センサーを露出させます。
- カメラのマウント面を下に向ける
- 重力でゴミが落ちるようにするためです。
- ブロワーで風を吹き付ける
- 注意: ブロワーの先端がセンサーに絶対に触れないようにしてください。
- カメラの電源を切り、レンズを装着する
▲ブロワー後:大きなゴミは取れましたが、まだ粘着質の汚れが残っています
これで再度テスト撮影を行い、ゴミがなくなっていれば完了です。
3. それでもダメな場合:メーカーに依頼
ブロワーで取れない汚れは、油分を含んだゴミや、静電気で強く付着しているゴミの可能性があります。
この段階で、メーカーのサービスセンターやカメラ専門店に持ち込むのが最も確実で安全です。 プロによる清掃は数千円程度で済み、万が一の事故のリスクもありません。
4. ステップ2:自分でクリーニング(クリーニングキットを使用)
「近くに店がない」「すぐに撮影で使いたい」といった理由で、どうしても自分でやる必要がある場合は、専用のクリーニングキット(センサースワブ)を使用します。
▲使用するセンサースワブ(センサーサイズに合ったものを選びましょう)
[!CAUTION] 絶対にやってはいけないこと
- 息を吹きかける(唾液が飛びます)
- 綿棒やティッシュを使う(繊維が残ります)
- アルコールスプレーなどを直接吹きかける
用意するもの
- センサースワブ(センサーサイズに合ったもの:フルサイズ用、APS-C用など)
- センサー用クリーニング液
手順
- ブロワーでホコリを飛ばす(必ず最初に行うこと。硬いゴミが残っていると傷の原因になります)
- スワブにクリーニング液を数滴垂らす
- 付けすぎないように注意。湿る程度で十分です。
- センサーの端から端まで、一定の力で拭く
- スワブを少し寝かせ、一度で拭き切ります。往復させる場合は、スワブの反対側の面を使います。
- 同じ面で二度拭きしないでください。
- 乾燥させる
- 専用液は揮発性が高いので、通常はすぐに乾きます。
5. クリーニング結果の確認
再度、白い壁などを絞り込んで撮影し、ゴミが消えているか確認します。
▲スワブ後:頑固な汚れも取れ、きれいになりました
まだ残っている場合は、新しいスワブを使って手順を繰り返します。
イメージセンサーはカメラの心臓部です。日頃からレンズ交換時にホコリが入らないように注意し(電源OFF、下向き交換)、定期的なメンテナンスでクリアな画質を保ちましょう。